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  • 2010.02.07 Sunday
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「イベント企画・運営者(その5分の1)の独り言」〜その5

ちょっと予定を変更し・・・。

え〜・・・ところで、私は何もライヴハウスが嫌いな訳ではありマセンで、むしろライヴハウス大好き人間なのでありマスゆえ、その点、誤解なき様願いマス。
 
しかし何と言っても、やはり問題なのは、まるでライヴハウスみたいな形状と設備を持った営利オンリー主義の貸しホールの乱立なのでありマシテ、その繁栄を支えているのが、「毎晩の出演者の頭数さえ揃えとけば経営が成り立つ」と言う“パー券(注:パーティー券)のばら撒き”ならぬ“ノルマ制”なのでありマス。
 
(注:パーティー券)政治家が資金集めのために行うパーティーのチケットで、支援者や関係者から券と引き換えに現金を受け取る事が出来るため、手軽に集金しやすいと言うメリットがある。昔は年上の不良が上納金を吸い上げやすくするために後輩に数十枚押し付け、後輩達がそれを同級生等に売りつける事で金をかき集めていた。いずれも、実際にはパーティーに客が足を運ばずとも前金で現金を徴収出来る便利なシステム。
 
今回、下の方に4〜5年前に書いた文章を再掲載してありマスが、その時点でさえ、もう増えないだろうと思ったライヴハウスは今も増え続けている訳で、いやはや驚くばかりと言うか、余程確実に儲かる商売なんでしょうね。
 
私は、結局の所、現在のライヴハウスもどき(=貸しホール)の乱立って、いつぞやのインディーズ・ブームやバンド・ブームと一緒の様な気がするのデス。
 
当初は音楽に対する愛情や情熱のある人達がミュージシャンの活動をサポートするために手作り感覚で始めたライヴハウスだったけど、一旦それが金になると解るや、次から次へと大手資本を初め個人資産家や実業家が参入し、たっぷり金をかけて綺麗でお洒落な店をあちこちにオープンさせる訳でありマス。
 
・・・とは言え、ここまで店の数が増えれば、流石に淘汰されて潰れて行く店も出てくるはずで・・・。
 
しかしながら、危機感や生き残り競争のない業種やジャンルには進歩や発展をもたらす企業努力や切磋琢磨も有り得ないゆえ、それはそれで歓迎すべき事なのでしょうが・・・。
 
だけどもしも・・・もしもデスよ。その時に、本来あるべきミュージシャンの活動をサポートすると言う立場に立ち、出演ノルマの額を少しでも下げるためにオーナー自身が店に出勤して人件費を削るなり、良いバンドに出てもらうため良い企画を打ち出すために頭をひねったり、出来るだけ多くのお客サンに足を運んでもらい楽しんでもらうためにチケット代やドリンク代を下げたりと、日々様々な努力や工夫をして何とか資金をやりくりして経営してる様な素敵な店が潰れてしまい、その反対にどっかの金持ちが更に金を儲けるために作った上辺の見せかけだけは豪華な“ライヴハウスもどき”ばかりが生き残ったりした日には、泣くに泣けないッスよ!!
 
それは本当に、涙が出るほど腹立たしい事ではないでしょうか?

(つづく)

その6
http://dotheindepend.jugem.jp/?eid=13

(おまけ)
■以下は以前に書いた文章を手直しして再掲載■
元々少数派向けの個人ブログで発表したものなので、ちょっとばかし言葉遣いが乱暴デスが、何卒お許しを・・・。m(_)m

私は普段、滅多に怒らない温厚な人間(?)デスが、誰にでも必ず、それも真剣に取り組めば取り組む程、どうしても許せない事って出て来る訳デスよ
。不完全燃焼で燻って生きてりゃ、何の不満も怒りも芽ばえないでしょうけどね。

「お金持ちの貯金箱」(2005年3月10日記)


またひとつ、お金持ちの貯金箱が設置された。歳末助け合いの募金箱とはその性質を全く異に、否、正反対の箱である。

その入り口は地下室へとつながっており、連日連夜、そこにゾロゾロと何も知らぬ人々が吸い込まれて行くのだ。

その、カラオケボックスの如き“宴の間”は、観客は元より、出演者や企画者が日頃額に汗して稼いだなけなしの金を絞り取る場所であり、人間の汗、涙、血、怒り、喜び、嘆き、苦悶、快楽、衝動、情熱、夢、希望、未来・・・、それらすべてを換金し、一滴残らず吸い上げるためにのみ存在している。

音楽の善し悪しなど関係無し。ここでも、通用するのは貨幣、紙幣、マネーのみである。

出演者は、音楽をより良くする事よりも、毎日お金を稼ぐ事のみに一生懸命である。しかし、仕方が無いのだ。人前で演奏するためには音楽スタジオで練習するだけでも、毎月多額のお金が必要なのだから・・・。

それならばいっその事、動員が無いバンドは出演させないと言われた方が、まだマシだ。動員を増やすための努力と言うのは、必ずしも音楽的な向上のみを必要とせず、宣伝活動等、音楽自体とは無関係な努力を求められるが、より多くの人に見せたいと考えるならば、それは当然の行為なのだから・・・。ただ、それのみ追い求め、音楽をおろそかにする事が良くないのだ。

お金持ちの貯金箱とは、すなわち、営利のみを追求するライヴハウス(貸しホール)の事を指す。

昔は“小屋”と呼ばれていた様な気がするが、最近は“ハコ”と呼ぶ様になったのは、金のタマゴを生むニワトリ小屋が、間接的では無く、もっと直接的に、もっと露骨に、もっと手軽に集金出来る便利なシステムに変ってきたからだろうか?

毎日とは言わない。一ヶ月に一日でも二日でも良い。売れる売れない、動員数、資金力の有無、それらに関わらず、本当に素晴らしいと思える(その基準はひとそれぞれ違うが)ミュージシャンを応援する、“粋”な計らいをしても良いじゃないか。

だが、その様な、ミュージシャンに優しい、音楽に恩返ししている様な店は、たいてい資金難で窮している場合が多い。

ライヴハウスがいくら増えても、誰もが気軽に人前で演奏が出来る様になっても、良い音楽なんて増えやしないし、ましてや、全体的な質はどんどん落ちていくだけである。

いつだってそうだ。ブームと見りゃあ、儲かると見りゃあ、すぐ飛びつきやがる。音楽よりお金が好きな奴等のせいで、音楽家や表現者の情熱やエネルギーは無駄に消費され、何もかもが台無しになる。すべてが目茶苦茶に、すべてが荒らされ、すべてが汚され、すべてがぶち壊しになる・・・。

あの趣味の悪い装飾、内装、構造、態度、姿勢・・・。まるで、そのいやらしいこころが透けて見える様だ。

こっちはニワトリやモルモットじゃねえんだ。人を家畜か奴隷扱いしやがって。

いくら壁や床が綺麗でも、そんな“ハコ”、下品極まりねえんだよ!!
 
(つづく)

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