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「イベント企画・運営者(その5分の1)の独り言」〜その6(少し訂正)
今にして思えば、自主レーベルをやるよりもリハーサル・スタジオなりライヴハウスを作るべきだったと言うのが、私の偽らざる本音なのでありマス。
しかし、それはマリア観音を好きになり、元々やりたかった自主レーベルをやり始め、しかもスタジオ代からライヴの赤字までを自分が負担し、更には給料まで出してバンド(〜解体後はソロ)を支援する活動を長年続けた上で初めて解った事なのデス。
あと、当時はCD−Rをプレスして誰でも簡単に作品を発表出来たり、インター・ネット上で音を配信する様な時代が来るなんぞ夢にも思っていなかった時代。まだCDのプレス費用も高額だったし、どこかのレーベルから出してもらう以外には、バンド自身が手作業でダビングしたカセット・テープを手売りするのが関の山だったしね。
だから、今から自主レーベルを始めたいと言う人に対して私はいつも、「それよりもライヴハウス(あるいはそれに順ずるもの)をやるべきだ」・・・と勧める様にしているのデス。
昔と違って今は、どれだけ頑張って良い内容のCDを作って発売した所で、それが大きな反響を呼ぶなんて事は殆どあり得ない。何せ活動してるバンドの数も多ければ、それに伴ってリリース作品の数も多くなる訳で、しかもリスナーの嗜好も多種多様に細分化されてるゆえ。
そうなると、バンド活動の基本と言うのは、やはりライヴ活動及びそれに伴うスタジオ・リハーサルに費やす時間とお金と言う事になり、それを長きに渡ってサポートしたいと本当に思うのであれば、先に述べた通り、やはりリハーサル・スタジオかライヴハウスを作るのが一番なのである。
よって私も、以前に述べた通り、自主独立の精神に則って「東高円寺文化フォーラム」を拠点にしてバンドの活動を支援していた訳なのであるが、まだその時はあくまでも自主レーベルとしての活動を主軸としてプレスのCDもリリースしていたし、バンドを全面的にサポートするために日夜コンビニと中古レコード屋をかけもちで経営して稼いだ多額の金を根こそぎ投入しており、目の前の支払いをこなすだけで精一杯だったゆえ、十年後の現在の事なんて考える余裕など一切なかったのだ。
それにその頃は、音楽の質的向上を第一義とする正しい活動方法さえ続けていれば、いつしか必ず多くの人が振り向いてくれると考えていたし、まさかここまで長期戦になるとは夢にも思わなかったから、まだまだ借金する事も可能だったその時期を逃してしまったと言う訳なのである。
そして今や、借金地獄で首が廻らぬ状態の上に100年に1度の不景気のお陰で、所属アーティストに給料こそ出しているものの、プレスCDの製作はおろか、自主企画ライヴもろくに行えない状況に追い込まれているのでありマシタ・・・。(TT)
・・・とは言え、もはや瀕死の状態の私ではあるが、ライヴハウスを作るなり自主企画を行えるスペースを確保すると言う目標を捨てた訳ではない。(出資者及び賛同者様募集中)
さてそこで本題。私が考える理想的なライヴハウスの在り方とは如何なるものか?・・・思いつくままにそれを書き連ねてみたい。
ただし、これはもちろん、あくまでもライヴハウスはミュージシャンの活動をサポートすべき存在であるとの立場に立っての話でありマス。
まず第一に、それとは全く別の仕事で儲けた金をつぎ込む事。まあこれは、多くのバンドマンは当然の如くそうしてる事だし、殆どの自主レーベルのオーナーは当たり前に実行してる事な訳ではありマスが、採算度外視とまでは言わないまでも、レストランと居酒屋とライヴハウスの三軒を経営して、他の黒字でライヴハウスの赤字を補填するみたいな形でも良いだろうしね。
いやもちろん、お客サンをたくさん来させて、そっから利益を出すのが一番真っ当なやり方なんだけどね。だけど、それが出来りゃ元から苦労はしないって訳で・・・。
よって、やはり現実的な形態として、バーなり居酒屋なりと言った飲食店としての営業も並行して行い、基本的な利益はそちらで賄い、ライヴはあくまでもプラスの利益と考えるか、もしくは出演者のギャラに当てる。間違っても出演者から徴収する金で経営しようなどとは思わない事。これだけステージに立ちたい人が多い時代、商売としてはそっちの方が遥かに楽だけど。あと、昼間の空き時間を出演バンドのリハーサル・スタジオ代わりに使わせても良いでしょう。
まあ、個人が経営してる様なジャズ喫茶は、たいてい上記のパターンだよね。店主がアパート経営してる資産家って場合もあるだろうけど、基本的にはライヴ演奏は飲食客を集めるために行うみたいな。しかも、そう言う店の店主ってのは一般的な人気や動員に関わらず、あくまでも自分のお眼鏡にかなった人しか出演させないから、大規模な店もそりゃ必要だろうけど、店は狭くともそう言う“コダワリのある硬派な店”がもっとたくさん増えた方が、何もジャズに限らずとも色んな音楽が育って、それらを確実に根付かせるための大きな支えになるよね。
更に、これは当然の事ながら、オーナーか社長が自ら店に出て働き人件費を浮かす。そもそもリーダーってのは、その集団の中で一番たくさん働く人がなるべきで、しかもリスクも負うと言う最も割に合わない存在であるべき。それが出来なきゃリーダーの資格なんてないし、第一、リーダーが怠け者の会社やバンドなんて、たいていろくなもんじゃないでしょ?
あと、非常にやっかいなのは、規模の大きい店を作ってしまった場合ね。まあこの場合、借りる方もビジネスにならなきゃそこでライヴしようなんて思わない訳だからノー問題なんだけど、ただ一つ、私がいつも主張してるのは、100儲かったら、そのうちの1でも2でも良いから、何かしら利益度外視で世の中に還元する様な事、文化に寄与する事をしても良いじゃないの?・・・と。金がいくらあっても音楽の無い世界なんて耐えられる?(・・・のかしら?)って事。
最後にもう一つ、これは余談だけど、何と言うのかね、音楽の世界もしょせん人気商売っちゅうか、それはそれでその時代なり地域の価値観に則してる訳だから否定するつもりもないけど、もっと違う能力っちゅうか、努力の成果ってのがあっても良いと思うのよ。だから、売り上げとか動員とかではなく、例えそれが支持者の少ない小数派であろうとも、もっと色んな種類の才能が認められる様な世の中になれば良いな・・・と、超微力であるにも関わらずそう願っているからこそ、私は何年もこんな事ばかり言い続けてる訳デスよ。
まっ、故・竹中労氏が「経済は文化に奉仕すべきなんです。」と言った様に、私は「音楽に恩返しする様な生き方がしたい」ってだけの事なんデスけどね。
共感するかしないか、それはあなた次第デス・・・みたいな。(^^;)
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