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  • 2010.02.07 Sunday
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「イベント企画・運営者(その5分の1)の独り言」その9

 
結論から言うと、一発当てるみたいな夢の戦略なんかありマセン。もし仮に、それで一部の人間が売れたとしても、シーン全体が正しいベクトルで発展して行かなければ真の変革など望めマセン。よって以下は、インディペンデント精神の欠片もない、おこぼれ頂戴を待ちわびるコバンザメ人間には全く縁のない話デス。
 
現実を見据えた上で出来る事ってのは、やっぱ正しいやり方で正しい方向性を目指す様な活動を地道に行うしかないし、それを少しずつ積み重ねて行く事しかないと思いマス。
 
そこで、まあ色んな方式があると思うけど、今回はあくまでもライヴハウスの経営なり音を出せるスペースを所有してる事を前提に、なおかつ極端に偏った音楽性のものではなく、ある程度ポピュラーな音楽性を持ったロック・バンドの場合を想定してお話ししましょう。
 
まず基本的に、何故バンドの練習なりリハーサルが必要なのか?って事。それはつまり要するに、ライヴ(人前で演奏をする事)自体もそうなんだけど、それを繰り返す事によってバンドの演奏ってのは確実に良くなって行く訳で、ただしもちろんそれには正しいやり方と正しい方向性を目指す事が大前提だけど・・・。
 
そう考えると、仕事とバンドを掛け持ちしてる人って、自ずとそのペースは遅くなるよね?それって、まだ未熟な、しかも成長が遅い自分達の姿をゆっくりゆっくりお客サンに見せ続けてるって事な訳よ。そんな当たる率の低いくじをいつまで買い続けるのかって事を、私は言いたい。
 
よって、既に店をやってる人は良いとして、応援したいバンドがある人は、自分の店なり、そう言うスペースを作ってバンドを囲うってのが一番。
 
・・・とは言え、まあすぐにはバンドに給料も払えないだろうし、バンドの方でもいきなり仕事をやめる訳には行かないでしょう。だけど、仕事の合間に練習だライヴだを繰り返す事や、更には仕事終ってライヴハウスに駆けつけてリハもせずライヴをやる様な活動を続けるなんて事、本人にとっても客にとってもマイナスでしかないし、どう考えてもそれが健全なバンド活動であるとは私には思えないんだよね。
 
それで、既に店なり音を出せるスペースがある場合は、少なくともまず昼なり深夜なりと言った営業時間以外の空き時間をバンドの練習に無償で貸し出し、店で日々行うライヴのうち出演するメリットがある様な企画に当然ノルマなんか無しでそのバンドを積極的に起用する。バンド側としては、それまで必要だったスタジオ・レンタル代だとかライヴ出演に際する費用が殆どかからなくなるから、その時点ではまだ給料やギャラが出なくともバンド以外の仕事を減らしていける可能性が出てくる。あるいは、当店が初期にそうしてた様に、バンドのメンバーを店で雇うって言う一石二鳥のやり方もあるでしょう。
 
ところで・・・それ以前に、問題はその選出基準だよね。そりゃルックスが良いに越した事はないけど、そんな基準だけで選んでたら○ャニーズ事務所かヴィジュアル系になっちゃうからね。それじゃ、これからやろうとしてる事の意味も意義もあったもんじゃないし。
 
そう考えると、やっぱ一番にはバンドのやる気?・・・その根本動機は「モテたい」でも「金儲けしたい」でも何でも良いんだけど、しかしあくまでも「売れれば何でも良い」のではなく音楽の内容や品質を第一に考え、「良いものが売れるべきであり、それゆえに、良いものを作るためには努力を惜しまない」人間・・・って所かな。欲望の大きさもそうだけど、それに行動が伴ってる様なね。そしてもちろんある程度の才能も必要だけど、肝心なのは、そのバンドに「良い曲を書ける作家が居るか?」って事だと思う。もちろんそれは将来の可能性でも構わない。だって、如何に演奏技術が向上したとしても、曲が良くなきゃ全く意味ないし宝の持ち腐れだからね。ホントはバンドのコンセプト作りも含めたメッセージ性なり、リスナーに共感してもらえる様な詩を作る作詞能力もあるに越した事はないけど・・・。
 
あと、音楽演奏技術のない私であるからこそ良く解るんだけど、音楽の才能って入口と出口が重要って言うのかな?やっぱ良いミュージシャンって耳が良いって言うか、音楽を耳から正確かつ感受性豊かにキャッチ出来て、更にその成分と言うか旨味を意識的にせよ無意識的にせよ解読・会得する能力がある上に、なおかつそれを指なり喉なりと言った肉体の動きを使って外に向けて発信及び再構築する能力があるかどうかって事だと思う訳。まあ後者は本人の資質にも左右されつつも訓練によってある程度向上する可能性もあるってもんだけど、前者は生まれついての資質は元より幼児期〜思春期の成長過程における生育環境や音楽その他の文化に触れる度合いに大きく左右されるから、未成年〜百歩譲って20代前半までに音楽に限らず感受性って言う栄養を蓄える事が出来なかった人ってのは、歳取ってから音楽的才能が開花する事って、まずないんじゃないかな〜。
 
それと、仮に色んな種類の音楽をたくさん知ってても、それって単に洋服をたくさん持ってるって事に過ぎないから、やっぱどれだけ骨身にダシが沁み込んでるかと言うその深さの度合い?更にそのダシも1種類だけしかなかったら良くてせいぜい先人の作品のクローン・コピーしか出来ないから、より多くの要素を消化吸収してるかどうかって事と、それぞれに適した調理方法、更にプラス・アルファの新しいアイデアを発案したり盛り込む事の出来る柔軟性も必要なんじゃないかしらね〜。
 
つってもまあ、こと音楽性に関しては店主の価値観や嗜好に基づいて独断と偏見で決めるべきだよね。店のカラーを打ち出す意味でも。それに下手したらそのバンドと心中(共倒れ)するかもしれない訳だし。アハハ・・・。(^^;)
 
・・・と、話を戻して、バンドに経済的な負担を強いる事なく、むしろ取り除いてやる事でリハーサルの量やライヴの本数を格段に増やす。そんな活動を続けていればどうなるか?って事だけど・・・。
 
(つづく)

その10
http://dotheindepend.jugem.jp/?eid=17

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