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「イベント企画・運営者(その5分の1)の独り言」その16

少々間が空いてしまいマシタが・・・。
 
我が国全体で言えばもちろんそんな事などないのでありましょうが、ことライヴ・ハウス・シーンにおいて一番問題なのは、役割分担のバランスが悪いと言う点に尽きるのでありマス。
 
それが、どう言う事かと申しマスと、演奏者、支援者、観客の三者がバランス良く存在する事で成り立つのが本来あるべき理想の姿な訳でありマスが・・・。
 
(支援者であるべき立場のライヴ・ハウスが、一部の店を除き、観客から徴収すべき利益を演奏者から搾取する事で成り立っていると言う事実は繰り返ししつこい程に述べたので割愛するとして・・・。)
 
何しろとにかく陽も当たらず見返りも少ない(皆無?)ゆえに、裏方的立場である“支援者”の数や割合が非常に少ないのは言うまでもなく、更には今や観客の立場の人間もお金さえ払えば簡単に演奏者として舞台に立てる時代。
 
よって、演奏者もしくは観客兼演奏者の数ばかりが増え、かなり極端に言えば、昨日の演奏者が今日の観客となり今日の演奏者が明日の観客となると言う具合に、持ちつ持たれつそれぞれがそれぞれのライヴに観客として行き来する事で成り立っていると言うのが現状なのデス。
 
・・・とは言えもちろん、純粋に観客の立場のみの人もおられるでしょう。しかし、観客の立場から演奏者になった友人知人が居るゆえにライヴを観に行く、あるいはその逆に演奏者が友人知人ゆえにライヴを観に行くと言う人も多く、巷で良く言われる事ではありマスが、ライヴ・ハウスがある種のカラオケ・ボックス的なものに取って代わっていると言うのも確かな現実なのでありマス。
 
いえいえしかし、私は何も、それを全面否定しようと言う訳ではありマセン。私自身、友人のライヴを観に行く事もありマスし、そこは顔見知り同士で楽しむ場所デスので、日頃は口うるさいこの私ではありマスが、そこで「音楽とはかくあるべし」などと言った野暮な事を申したりする様な事もゴザイマセン。
 
ただし、そもそも自分の事を贔屓目に見てくれる上、多少の失敗もある程度見逃してくれるであろう事が大前提となっている友人知人の前で演奏する事と、見ず知らずの他人の前で演奏すると言う事は、その心構えからして天と地程の差があるのでありマシテ・・・。
 
そもそも人前に立って演奏すると言う事自体が、絶賛の言葉や拍手喝采を浴びる可能性もある代り、手厳しい批判や冷たい嘲笑の憂き目に遭うリスクも充分過ぎる程にある訳で、そこでは練習不足であるとか仕事(本業)の疲れなどと言った言い訳など許されないのはもちろん、ただの一度でも手を抜いた演奏をしたが最後、その日のお客サンは2度と自分を観に来てくれないかも知れないと言った、そこはまさに薄氷の上を歩く心境で臨むべき場所であるはずなのでありマス。
 
そしてまた、本来そうする事こそが人前に立って演奏する人間の務めなのであり、プロフェッショナルであるかどうかと言う事は、それでお金を稼いでる云々と言った経済的な成功の有無のみがその指針となるのではなく、仕事に対して妥協せず取り組む徹底した姿勢とその態度こそが、その可否を決するのではないでしょうか・・・とも。
 
ゆえに、その線引きが明確であれば何の問題もないのデスが、昔は貸切で行われた様な主に友人知人を集める事が目的のライヴ・パーティーも、今では入場料をスケジュール表に載せて一般にも公開されているかの様な形態で行われるのが当たり前となり、それだけならまだしも、ライヴ・ハウスが経営や利益を優先するあまり、更に恐ろしい事態さえも引き起こしているのでありマス。
 
はてさて、その事態とは・・・?
 
これこそがノルマ制の最大の落とし穴。ライヴ・ハウスは日々のスケジュールを埋めさえすれば、そして出演者の頭数さえ揃えれば経営が成り立つゆえ、店ブッキングと言う名の下に企画意図も不明ならば何のジャンルの統一性もないライヴが日夜組まれ、観客は目当てのバンド以外には目もくれず友人知人のバンドを観に来るだけ・・・と言った、音楽シーンの発展に貢献するどころか、ただ単に親が自慢の娘のピアノ発表会を観に来るだけみたいな事が実際に行われているのデス。
 
・・・否、もちろん良質なライヴ・ハウスは、たとえ店ブッキングであろうとも、きちんとそのイベント毎のテーマを掲げるなり音楽ジャンルを絞って、それぞれのバンドと各々の観客が相互に刺激し合い相乗効果を高める様な好企画を打ち出してもおりマス。
 
ところが、良い企画を組めないならば潔く店を休みにすれば良いものを、「経営=空き日を埋める事」としか考えない様な店は、過去に出演したバンドに片っ端から声をかけるなりして適当な企画をでっち上げ、バンドはバンドでやはりライヴはしたいし、あんまりお誘いを断ると良い話も来なくなるってんで、店との良好な関係性を保つために、そう言う企画にもホイホイと出てしまう訳なんデスね。
 
そこで今回、私が提言したいのは、何も店なり演奏場所を持て・・・などと言った無茶な事を言うつもりはありマセン。しかしながら、少なくとも練習代わりのつもりでやるライヴなら別として、もっと自分達や自分達のお客サンも楽しめて、なおかつ未来に可能性が広がる様なライヴをやった方がどう考えても良い訳だから、それならばブッキングを最初から店任せなんかにせず、しかもどうせ高いノルマを支払うのならば、何かしら有意義な自主企画をもっとどんどんやるべきではないか?・・・と言う事なのでありマス。
 
ジャンルにもよるだろうけど、よっぽど人気か実力のあるバンドばかりが出演する企画は別として、目当てのバンドが一つか二つのライヴって、やっぱ結構つらいものがあるんデスよね〜。
 
まあしかし、それもこれも活動してるバンドが多いせいでもあり、何の審査もなく人前に立って演奏する事が出来る環境、そしてそれを支える(その気持ちを利用してお金を搾取する)、お金さえ払えば誰でも出演出来るライヴ・ハウスが増え過ぎたせいだと思いマスよ。
 
金・金・金・・・金だけ。結局、音楽が盛んになった訳じゃなく、経済が繁栄してるだけ。
 
例えて言うなら、金さえ積めば入れる大学ばっかの国で、大卒と言うステイタスになんの価値があろうか・・・って事。
 
「音楽を好き」とは誰もが言うけど、「本当に好き」ってどう言う事?
 
次回はその話題なぞ・・・。
 
オヤジの小言はまだまだ続くのだ!!(TT)/
 
(つづく)

その17
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