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「イベント企画・運営者(その5分の1)の独り言」〜その2

元来、レコード会社とかライヴ・ハウスと言うものは、ミュージシャンに作品を発表する場所や機会を提供する事・・・すなわち、ミュージシャンの活動を支援しサポートする立場であるべき存在ではなかったか?

それが今や、どうであろう?

実質的には、多くのミュージシャンが消費者的立場となり、レコード会社やライヴ・ハウスの経営を成り立たせるための支援やサポートをしてるのが実態ではないか?

故・竹中労氏の言葉に、「経済は文化に奉仕すべきなんですよ。」と言うものがあり、私はその言葉に強い感銘を受けたものであるが・・・。

もちろんレコード会社やライヴ・ハウスも、長きに渡ってミュージシャンを支援しサポートして行くためには、ある程度、その経営が安定してなければ不可能な事は、自主レーベルをやっている私も骨身に沁みて解っているつもりではある。

しかしながら、ミュージシャンを単なる使い捨ての商材・・・否、優良な顧客(経済の奴隷)としてしか扱わぬ音楽関連業種の経営の在り方とは、如何なるものであろうか?

本来、ミュージシャンの為すべき仕事とは、良い曲を作るなり良い演奏をする事・・・すなわち、心血注いで素晴らしく価値のある作品(商品)を作り上げる事である。

そしてそれを支援する立場であるべきレコード会社やライヴ・ハウスは、八百屋や魚屋が自分の目と能力によって選んだ商材を自腹を切って市場から仕入れてくる様に、それぞれのミュージシャンの楽曲や演奏の良し悪しを見極め、自己責任で取り扱う商品を選ぶべきではなかろうか。

CDが売れさえすれば、客さえ入りさえすれば、金(ノルマ代)さえ支払ってくれれば、どんな酷い演奏でもオッケー!!なんて考えてるとすれば、それこそが音楽を経済の奴隷に貶める裏切り行為であろう。

いい加減な食材を仕入れ、不味い料理を出し続ける店は、さっさと潰れるべきなのだ。

現在、CDプレス代も安くなり、手軽なCD−Rメディアの普及、更にはインター・ネットにおける音楽配信も盛んになり、爆発的に売れるアーティスト以外はメジャーなレコード会社(大企業)の力を借りずとも、作品を発表出来る状況となった。

よって、いずれはライヴ・ハウスとまでは行かなくとも、練習スタジオ兼用の生演奏を披露出来るスペースを、ミュージシャン自身が持つ事も当たり前になるかも知れない。

もしも私自身が音楽をやっていたなら、必ずそれを目指したであろう。

ゆえに、レコード会社やライヴ・ハウスが、「是非ともCDを出させて下さい」だとか「是非ともうちの小屋に出演して下さい」と向こうから言ってこない限り、絶対に出演なんかしてやらないのだ。

・・・ただしもちろん、声がかからぬ程度のレベルの音楽しか作れないかも知れない。

だがしかし、(これは私個人の思想であり、あくまでも余談であるが・・・)音楽に限らず、私が考える創造及び表現活動における理想の目標形態とは、楽譜通りの正確さを求めたり多くの人が良しとする価値観に作品を当てはめて行く事ではなく、こころの内面に思い描かれた完成図に向けて、自らが創出し外界に表出する作品の形状を極限まで近づけて行く作業に他ならないのであるから、それはそれで何の問題もないのである。

そもそも、リスナーの顔色やご機嫌を伺いながら、あるいはノルマや動員数なんかを気にして一喜一憂している様な状態では、真に自由な創造活動など出来るはずもないのだ。

(つづく)

その3
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